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YouTubeで学ぶワールドビジネスサテライトの舞台裏

先日、WBSの仕組みを理解するための絶好の番組がYou Tubeで生配信されましたのでご紹介します。

当ブログではこの生配信を補足する形で、PRの観点からWBSのポイントを解説していきます。

曜日別にディレクターが存在する

WBSでは特に
『その日、その事象がどの程度社会に(経済的に)影響があるのか』
『視聴ターゲットである経営層やリーダー層にどう影響があるか』

を徹底して考える傾向が見て取れます。

中小ベンチャーが狙う際に難しいのが、この「経済的」というところです。経済インパクトの大きい上場企業や大手の動きがまず優先されてしまうため、中小企業がアプローチする際は、経済的影響の大きい大手企業が動くタイミングを避ける(例えば海外大手が日本初参入というニュースがあれば、中小ベンチャーの動きはその日はほとんど取り上げられないでしょう)ことが重要となります。

また最重要ポイントとなるのが、放送日別(曜日別)でディレクターが分かれているというところです。狙う放映日のディレクターが異なれば、いくらアプローチしても無意味といえるでしょう。

曜日担当Dは放映1週間前には決まる

どの放送日にどのディレクターが担当するかどうかは、放映日の大体1~2週間前までには決まるようです。

ここがワールドビジネスサテライトの番組制作における最大の特長とも言えるもので、発表会やイベントがあればアプローチすべきはその放送日当日の担当ディレクターとなります。

大体1~2週間前には曜日担当ディレクターが決まるようで、ディレクターはその1日をどう作っていくかを企画会議などで詰めていきます。

記者発表やイベントなどすでに日程が決まっていれば、狙う曜日の担当ディクレターが誰なのかを電話などで聞いてからアプローチできるとより効果的かと思います。

2日前には動き始める

当日どのネタを扱うかするかは、放送日の2日前くらいに行われる企画会議にて決まることが多いようです。ここで企画候補に上がったネタは、ディレクターが企業担当者に電話で問い合わせをしてて、当日の取材可否や内容を深堀り確認していくという流れになります。

リリースなどでアプローチした場合は、リリースに書かれていないポイントを聞かれたり、意図や背景など綿密な確認が入ります。もちろんここからボツになるケースも少なくありません。

この編集会議はこれまでの傾向だと夕方に行われるケースが多く、問い合わせなどもその前後に入るケースが多いように思われます。

リリース等には必ず携帯電話の番号を記載すると共に、知らない番号からの電話にも適宜対応できるようにしておくことで、”連絡がつかないからボツ”というケースを防げます。

企画が通ったら何が何でも撮るスタイル

ワールドビジネスサテライトは当日取材してそのまま放映する、撮って出しのスタイルをとっています。そのため、一旦会議で企画が通ったものは土壇場で当日NGにはなりにくい、というのが特徴のようです。

特に番組冒頭で特集扱われる「第一特集」「第二特集」と呼ばれる長い時間のネタですと、当日撮影できないとなると番組に穴が空いてしまうので、「何が何でも撮ってくる」というような意気込みを感じます。

天候は気にしなくて良い

野外イベントなどで取材を受ける際、意外と不安になるのが当日の天候です。テレビ全般にいえることですが、テレビカメラには意外なほど雨粒が写りにくいです。そのためよほどの豪雨でなければ、野外でも予定通り取材するという傾向にあるようです。ちなみにワールドビジネスサテライトのカメラマンは番組専属だそうです。

以上、多少マニアックではありますが、ワールドビジネスサテライトの解説でした。

テレビ東京は昨今You Tubeを使った新しい取り組みなども積極的に行っており、広報担当者は要チェックです。

番組作りに関しては、元番組ディレクターによる下記の解説なども大変参考になります。

テレビ制作のキーパーソンは誰か(広報会議)

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