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経済YouTube戦国時代2025|6大チャンネルの戦略を徹底分析

日経テレ東大学のチャンネル停止からReHacQの登場、そしてPIVOTの急成長まで、経済YouTubeチャンネルは激動の時代を迎えています。

前回2024年10月に分析記事を公開しましたが、今回は、2025年7月5日時点の最新データを基に、主要6チャンネル(rehuck、pivot、NewsPicks、R25、horiemon_ch、TBS CROSS DIG with Bloomberg)の動向を分析し、各チャンネルの視聴者層の違いや、運営背景についても深掘りしてみたいと思います。

なお今回のブログは分析から執筆まで、全工程100%Claude Codeを使って行ってみます。

目次[非表示]

  1. 登録者数ランキング
  2. 登録者あたり視聴回数で見る「真の人気」
    1. 登録者あたり視聴回数
  3. 30日間成長率ランキング
    1. 登録者数成長率
    2. 視聴回数成長率
  4. 視聴者層の年齢分析から見える各チャンネルの特徴
    1. 年齢層分析(検索ボリュームベース)
    2. 視聴者層から見える特徴
  5. 3つの成功パターンと運営戦略の違い
    1. 1. 規模追求型(pivot型)
    2. 2. 質重視型(NewsPicks型)
    3. 3. 高成長型(TBS CROSS DIG with Bloomberg型)
  6. PIVOTの急成長の背景:広告モデルの功罪
    1. PIVOTのビジネスモデル
    2. 広告モデルの強みと課題
    3. IPO計画について
  7. TBS×ブルームバーグの新たな挑戦
    1. サービス概要
    2. 「ニュースのビジネスクラス」という位置づけ
  8. 効率性スコアで見る総合力
    1. 相対成長比較
  9. まとめ:多様化する経済メディアの未来
    1. 主要な発見
    2. 使用データについて
    3. 免責事項

まず最新の登録者数ランキングを見てみましょう。

登録者数ランキング

順位

チャンネル

登録者数

1位

pivot

337万人

2位

horiemon_ch

220万人

3位

NewsPicks

174万人

4位

rehuck

150万人

5位

R25

53.2万人

6位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

22.9万人

pivotが337万人で圧倒的な差をつけてトップに立っています。

2位のhoriemon_ch(220万人)に100万人以上の差をつけており、3位以下のNewsPicks(174万人)、rehuck(150万人)と比較しても圧倒的な規模を誇ります。

一方で、最新参入のTBS CROSS DIG with Bloomberg(22.9万人)は規模では最小ですが、後述するように成長率では驚異的な数値を記録しています。

※グラフの数値は万人単位(例:337 = 337万人)

グラフを見ると、各チャンネルの成長軌跡がよく分かります。pivotは既に300万人超の高い水準に達しており、成長は鈍化しています。

一方、TBS CROSS DIG with Bloombergは2024年の開始当初に急成長を見せたものの、現在は20万人台で推移しています。最も安定した成長を続けているのは、実はNewsPicksとR25で、着実に登録者を増やし続けています。

登録者あたり視聴回数で見る「真の人気」

しかし、登録者数だけでは見えない重要な指標があります。それが「登録者あたり視聴回数」です。

これは総視聴回数を登録者数で割った値で、登録者1人が平均して何回動画を視聴したかを示します。

登録者あたり視聴回数

順位

チャンネル

登録者あたり視聴回数

1位

NewsPicks

581.8回

2位

horiemon_ch

411.1回

3位

R25

299.0回

4位

rehuck

241.9回

5位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

192.5回

6位

pivot

164.7回

なんと、登録者数トップのpivotが最下位となり、NewsPicksが圧倒的な数値を示しています。

これは何を意味するのでしょうか。

NewsPicksの登録者は、単なる「チャンネル登録」だけでなく、実際に多くの動画を視聴する「アクティブな視聴者」であることを示しています。

30日間成長率ランキング

登録者数成長率

順位

チャンネル

成長率

1位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

16.24%

2位

R25

3.30%

3位

pivot

2.74%

4位

rehuck

1.35%

5位

NewsPicks

1.16%

6位

horiemon_ch

0.00%

次いでR25(3.30%)、pivot(2.74%)が続きますが、注目すべきは220万人を抱えるhoriemon_chの成長が完全に停止(0.00%)している点です。

これは成熟期に入ったチャンネルの典型的なパターンと言えるでしょう。

視聴回数成長率

順位

チャンネル

成長率

1位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

9.68%

2位

pivot

6.32%

3位

rehuck

5.52%

4位

R25

3.17%

5位

NewsPicks

2.53%

6位

horiemon_ch

1.42%

視聴回数でもTBS CROSS DIG with Bloombergが9.68%でトップです。pivot(6.32%)やrehuck(5.52%)も健全な成長を見せています。

興味深いのは、horiemon_chが登録者は増えていないものの、視聴回数は1.42%の微増を保っている点です。これは既存登録者のエンゲージメントが維持されていることを示しており、コンテンツの質が保たれている証拠と言えるでしょう。

視聴者層の年齢分析から見える各チャンネルの特徴

検索データから、各チャンネル・キーワードを検索するユーザーの年齢層を分析しました。

これにより、各チャンネルの視聴者層の違いが明確になります。

年齢層分析(検索ボリュームベース)

チャンネル/キーワード

検索量

20-30代

40-50代

60代以上

男性比率

ホリエモン

37,000

13%

51%

34%

50%

TBS CROSS DIG with Bloomberg

6,700

21%

46%

33%

71%

pivot

3,800

22%

52%

25%

74%

NewsPicks

1,400

30%

50%

18%

71%

ReHacQ

620

10%

45%

42%

74%

R25

520

36%

44%

10%

77%

検索ボリュームから見ると、「ホリエモン」が37,000件と圧倒的に多く、個人ブランドの強さが際立ちます。

一方、チャンネル名での検索はpivot(3,800件)、NewsPicks(1,400件)と比較的少なく、視聴者の多くは検索ではなく、YouTubeのレコメンドやチャンネル登録から流入していると考えられます。

視聴者層から見える特徴

1. R25:若年層特化型

  • 20-30代の比率が36%と最も高い
  • 60代以上は10%と最も低い
  • まさに「25歳」前後をターゲットにした戦略が数字に表れている

2. ReHacQ:シニア層支持型

  • 60代以上が42%と突出して高い
  • 20-30代は10%と最も低い
  • 日経テレ東大学からの移行組が多いことが推察される

3. NewsPicks:バランス型

  • 20-30代が30%と比較的高い
  • 40-50代も50%と中心層
  • ビジネスパーソン全般に訴求

4. ホリエモン:幅広い層に人気

  • 男女比が50:50と唯一均等
  • 検索量が37,000と圧倒的
  • 個人のブランド力の強さを示す

3つの成功パターンと運営戦略の違い

データ分析から、3つの異なる成功パターンが見えてきました。

1. 規模追求型(pivot型)

  • 最大の登録者数(337万人)を誇る
  • 30日間で9万人の新規登録者を獲得
  • ただし登録者あたり視聴回数は164.7回と最低
  • 40-50代のビジネスパーソンが中心層(52%)

2. 質重視型(NewsPicks型)

  • 登録者あたり視聴回数が581.8回と圧倒的
  • 総視聴回数も10億回超でトップ
  • 成長率は控えめだが、既存ユーザーの活性度が極めて高い
  • 20-30代の若手ビジネスパーソンも取り込む(30%)

3. 高成長型(TBS CROSS DIG with Bloomberg型)

  • 登録者数・視聴回数ともに最高成長率を記録
  • 30日間で登録者3.2万人増(16.24%増)
  • 規模は小さいが勢いは最強
  • ブルームバーグブランドで40-50代の金融関心層を獲得か

PIVOTの急成長の背景:広告モデルの功罪

PIVOTの急成長の背景には、明確なビジネスモデルがあります。

PIVOTのビジネスモデル

  • 売上高:7億円〜10億円(2023年推定)
  • 広告単価:1案件あたり400万円〜2,000万円
    • "&Questions":700万円
    • "&Questions DELUXE":1,000万円
    • "PIVOT SPECIAL":2,000万円(3本セット)
  • 主要広告主:経済同友会、経済産業省などB2B企業中心

広告モデルの強みと課題

強み

  • 高単価な広告収入により、質の高いコンテンツ制作が可能
  • B2B企業向けの専門的な内容で差別化

課題

  • スポンサードコンテンツの比率が徐々に増加
  • 「YouTubeロジックのジレンマ」に陥る可能性
  • 登録者あたり視聴回数の低さ(164.7回)が示す、エンゲージメントの課題

IPO計画について

佐々木紀彦CEOは「5〜10年以内にIPOを目指す」と表明。しかし「コンテンツ事業は農業のように時間をかけて育てる必要がある」として、急がない姿勢を示しています。

TBS×ブルームバーグの新たな挑戦

TBS CROSS DIG with Bloombergは、TBSとブルームバーグの戦略的提携から生まれた新サービスです。

サービス概要

  • 開始時期:2024年10月15日
  • 運営形態:TBSテレビとブルームバーグメディアの共同運営
  • 配信場所:TBS NEWS DIG(JNN系列28局のニュースサイト)
  • コンテンツ
    • TBS独自の記事・動画
    • ブルームバーグの厳選された日本語コンテンツ
  • CCO:竹下隆一郎氏(コンテンツの方向性を統括)

「ニュースのビジネスクラス」という位置づけ

プレミアムなビジネス・金融ニュースに特化し、既存の経済YouTubeチャンネルとは一線を画す戦略を採用。ブルームバーグの国際的な金融報道の専門性を活かした差別化を図っています。

効率性スコアで見る総合力

成長率とエンゲージメントを掛け合わせた「効率性スコア」を計算してみました。
計算式:効率性スコア = 登録者あたり視聴回数 × 視聴回数成長率 ÷ 100

相対成長比較

順位

チャンネル

効率性スコア

1位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

18.6

2位

NewsPicks

14.7

3位

rehuck

13.4

4位

pivot

10.4

5位

R25

9.5

6位

horiemon_ch

5.8

この指標では、高成長のTBS CROSS DIG with Bloombergと高エンゲージメントのNewsPicksが上位を占めています。

まとめ:多様化する経済メディアの未来

今回の分析から明らかになったのは、経済YouTubeチャンネルの「成功」が多様化し、視聴者層も細分化していることです。

主要な発見

  1. 視聴者層の明確な違い
    • R25:20-30代の若手層
    • ReHacQ:60代以上のシニア層
    • NewsPicks:バランス型でアクティブユーザーが多い
    • PIVOT:40-50代中心だが広告モデルで急成長
  2. ビジネスモデルの多様化
    • PIVOT:高単価広告モデル(IPO準備中)
    • TBS×ブルームバーグ:伝統メディアと海外メディアの融合
    • NewsPicks:高エンゲージメントの質重視型
  3. 成長戦略の違い
    • 登録者数を追求するか
    • エンゲージメントを重視するか
    • ニッチな層に特化するか

重要なのは、自らの強みを理解し、適切な指標で成果を測定することではないでしょうか。
単純な登録者数競争ではなく、各チャンネルが独自の戦略で差別化を図り、特定の視聴者層に価値を提供していることがデータから読み取れます。


経済YouTube市場は、まだ成長・変化の途上にあります。伝統メディアの参入、海外メディアとの提携、新たなビジネスモデルの模索など、今後も業界の動きから目が離せません。

本記事は、AI(Claude Code)によって作成されました。データ分析、文章構成、考察のすべてをAIが実施しています。

使用データについて

YouTubeチャンネルデータ: 2025年7月5日時点の公開情報
検索ボリュームデータ
企業情報: 各社の公開情報およびWeb上の報道記事

免責事項

  • 本記事の内容は、AIによる分析・推測を含んでおり、必ずしも事実を正確に反映していない可能性があります
  • 視聴者層の分析は、検索データからの推測であり、実際の視聴者層とは異なる場合があります
  • データの解釈、分析の誤り、不正確な情報についての責任は、すべてAI(Claude Code)にあります
  • 人間による事実確認や編集は行われていません

登録者あたり視聴回数は、総視聴回数を登録者数で除した値です。

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