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経済YouTube戦国時代2025|6大チャンネルの戦略を徹底分析

日経テレ東大学のチャンネル停止からReHacQの登場、そしてPIVOTの急成長まで、経済YouTubeチャンネルは激動の時代を迎えています。

前回2024年10月に分析記事を公開しましたが、今回は、2025年7月5日時点の最新データを基に、主要6チャンネル(rehuck、pivot、NewsPicks、R25、horiemon_ch、TBS CROSS DIG with Bloomberg)の動向を分析し、各チャンネルの視聴者層の違いや、運営背景についても深掘りしてみたいと思います。

なお今回のブログは分析から執筆まで、全工程100%Claude Codeを使って行ってみます。

まず最新の登録者数ランキングを見てみましょう。

登録者数ランキング

順位

チャンネル

登録者数

1位

pivot

337万人

2位

horiemon_ch

220万人

3位

NewsPicks

174万人

4位

rehuck

150万人

5位

R25

53.2万人

6位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

22.9万人

pivotが337万人で圧倒的な差をつけてトップに立っています。

2位のhoriemon_ch(220万人)に100万人以上の差をつけており、3位以下のNewsPicks(174万人)、rehuck(150万人)と比較しても圧倒的な規模を誇ります。

一方で、最新参入のTBS CROSS DIG with Bloomberg(22.9万人)は規模では最小ですが、後述するように成長率では驚異的な数値を記録しています。

※グラフの数値は万人単位(例:337 = 337万人)

グラフを見ると、各チャンネルの成長軌跡がよく分かります。pivotは既に300万人超の高い水準に達しており、成長は鈍化しています。

一方、TBS CROSS DIG with Bloombergは2024年の開始当初に急成長を見せたものの、現在は20万人台で推移しています。最も安定した成長を続けているのは、実はNewsPicksとR25で、着実に登録者を増やし続けています。

登録者あたり視聴回数で見る「真の人気」

しかし、登録者数だけでは見えない重要な指標があります。それが「登録者あたり視聴回数」です。

これは総視聴回数を登録者数で割った値で、登録者1人が平均して何回動画を視聴したかを示します。

登録者あたり視聴回数

順位

チャンネル

登録者あたり視聴回数

1位

NewsPicks

581.8回

2位

horiemon_ch

411.1回

3位

R25

299.0回

4位

rehuck

241.9回

5位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

192.5回

6位

pivot

164.7回

なんと、登録者数トップのpivotが最下位となり、NewsPicksが圧倒的な数値を示しています。

これは何を意味するのでしょうか。

NewsPicksの登録者は、単なる「チャンネル登録」だけでなく、実際に多くの動画を視聴する「アクティブな視聴者」であることを示しています。

30日間成長率ランキング

登録者数成長率

順位

チャンネル

成長率

1位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

16.24%

2位

R25

3.30%

3位

pivot

2.74%

4位

rehuck

1.35%

5位

NewsPicks

1.16%

6位

horiemon_ch

0.00%

次いでR25(3.30%)、pivot(2.74%)が続きますが、注目すべきは220万人を抱えるhoriemon_chの成長が完全に停止(0.00%)している点です。

これは成熟期に入ったチャンネルの典型的なパターンと言えるでしょう。

視聴回数成長率

順位

チャンネル

成長率

1位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

9.68%

2位

pivot

6.32%

3位

rehuck

5.52%

4位

R25

3.17%

5位

NewsPicks

2.53%

6位

horiemon_ch

1.42%

視聴回数でもTBS CROSS DIG with Bloombergが9.68%でトップです。pivot(6.32%)やrehuck(5.52%)も健全な成長を見せています。

興味深いのは、horiemon_chが登録者は増えていないものの、視聴回数は1.42%の微増を保っている点です。これは既存登録者のエンゲージメントが維持されていることを示しており、コンテンツの質が保たれている証拠と言えるでしょう。

視聴者層の年齢分析から見える各チャンネルの特徴

検索データから、各チャンネル・キーワードを検索するユーザーの年齢層を分析しました。

これにより、各チャンネルの視聴者層の違いが明確になります。

年齢層分析(検索ボリュームベース)

チャンネル/キーワード

検索量

20-30代

40-50代

60代以上

男性比率

ホリエモン

37,000

13%

51%

34%

50%

TBS CROSS DIG with Bloomberg

6,700

21%

46%

33%

71%

pivot

3,800

22%

52%

25%

74%

NewsPicks

1,400

30%

50%

18%

71%

ReHacQ

620

10%

45%

42%

74%

R25

520

36%

44%

10%

77%

検索ボリュームから見ると、「ホリエモン」が37,000件と圧倒的に多く、個人ブランドの強さが際立ちます。

一方、チャンネル名での検索はpivot(3,800件)、NewsPicks(1,400件)と比較的少なく、視聴者の多くは検索ではなく、YouTubeのレコメンドやチャンネル登録から流入していると考えられます。

視聴者層から見える特徴

1. R25:若年層特化型

  • 20-30代の比率が36%と最も高い
  • 60代以上は10%と最も低い
  • まさに「25歳」前後をターゲットにした戦略が数字に表れている

2. ReHacQ:シニア層支持型

  • 60代以上が42%と突出して高い
  • 20-30代は10%と最も低い
  • 日経テレ東大学からの移行組が多いことが推察される

3. NewsPicks:バランス型

  • 20-30代が30%と比較的高い
  • 40-50代も50%と中心層
  • ビジネスパーソン全般に訴求

4. ホリエモン:幅広い層に人気

  • 男女比が50:50と唯一均等
  • 検索量が37,000と圧倒的
  • 個人のブランド力の強さを示す

3つの成功パターンと運営戦略の違い

データ分析から、3つの異なる成功パターンが見えてきました。

1. 規模追求型(pivot型)

  • 最大の登録者数(337万人)を誇る
  • 30日間で9万人の新規登録者を獲得
  • ただし登録者あたり視聴回数は164.7回と最低
  • 40-50代のビジネスパーソンが中心層(52%)

2. 質重視型(NewsPicks型)

  • 登録者あたり視聴回数が581.8回と圧倒的
  • 総視聴回数も10億回超でトップ
  • 成長率は控えめだが、既存ユーザーの活性度が極めて高い
  • 20-30代の若手ビジネスパーソンも取り込む(30%)

3. 高成長型(TBS CROSS DIG with Bloomberg型)

  • 登録者数・視聴回数ともに最高成長率を記録
  • 30日間で登録者3.2万人増(16.24%増)
  • 規模は小さいが勢いは最強
  • ブルームバーグブランドで40-50代の金融関心層を獲得か

PIVOTの急成長の背景:広告モデルの功罪

PIVOTの急成長の背景には、明確なビジネスモデルがあります。

PIVOTのビジネスモデル

  • 売上高:7億円〜10億円(2023年推定)
  • 広告単価:1案件あたり400万円〜2,000万円
    • "&Questions":700万円
    • "&Questions DELUXE":1,000万円
    • "PIVOT SPECIAL":2,000万円(3本セット)
  • 主要広告主:経済同友会、経済産業省などB2B企業中心

広告モデルの強みと課題

強み

  • 高単価な広告収入により、質の高いコンテンツ制作が可能
  • B2B企業向けの専門的な内容で差別化

課題

  • スポンサードコンテンツの比率が徐々に増加
  • 「YouTubeロジックのジレンマ」に陥る可能性
  • 登録者あたり視聴回数の低さ(164.7回)が示す、エンゲージメントの課題

IPO計画について

佐々木紀彦CEOは「5〜10年以内にIPOを目指す」と表明。しかし「コンテンツ事業は農業のように時間をかけて育てる必要がある」として、急がない姿勢を示しています。

TBS×ブルームバーグの新たな挑戦

TBS CROSS DIG with Bloombergは、TBSとブルームバーグの戦略的提携から生まれた新サービスです。

サービス概要

  • 開始時期:2024年10月15日
  • 運営形態:TBSテレビとブルームバーグメディアの共同運営
  • 配信場所:TBS NEWS DIG(JNN系列28局のニュースサイト)
  • コンテンツ
    • TBS独自の記事・動画
    • ブルームバーグの厳選された日本語コンテンツ
  • CCO:竹下隆一郎氏(コンテンツの方向性を統括)

「ニュースのビジネスクラス」という位置づけ

プレミアムなビジネス・金融ニュースに特化し、既存の経済YouTubeチャンネルとは一線を画す戦略を採用。ブルームバーグの国際的な金融報道の専門性を活かした差別化を図っています。

効率性スコアで見る総合力

成長率とエンゲージメントを掛け合わせた「効率性スコア」を計算してみました。
計算式:効率性スコア = 登録者あたり視聴回数 × 視聴回数成長率 ÷ 100

相対成長比較

順位

チャンネル

効率性スコア

1位

TBS CROSS DIG with Bloomberg

18.6

2位

NewsPicks

14.7

3位

rehuck

13.4

4位

pivot

10.4

5位

R25

9.5

6位

horiemon_ch

5.8

この指標では、高成長のTBS CROSS DIG with Bloombergと高エンゲージメントのNewsPicksが上位を占めています。

まとめ:多様化する経済メディアの未来

今回の分析から明らかになったのは、経済YouTubeチャンネルの「成功」が多様化し、視聴者層も細分化していることです。

主要な発見

  1. 視聴者層の明確な違い
    • R25:20-30代の若手層
    • ReHacQ:60代以上のシニア層
    • NewsPicks:バランス型でアクティブユーザーが多い
    • PIVOT:40-50代中心だが広告モデルで急成長
  2. ビジネスモデルの多様化
    • PIVOT:高単価広告モデル(IPO準備中)
    • TBS×ブルームバーグ:伝統メディアと海外メディアの融合
    • NewsPicks:高エンゲージメントの質重視型
  3. 成長戦略の違い
    • 登録者数を追求するか
    • エンゲージメントを重視するか
    • ニッチな層に特化するか

重要なのは、自らの強みを理解し、適切な指標で成果を測定することではないでしょうか。
単純な登録者数競争ではなく、各チャンネルが独自の戦略で差別化を図り、特定の視聴者層に価値を提供していることがデータから読み取れます。


経済YouTube市場は、まだ成長・変化の途上にあります。伝統メディアの参入、海外メディアとの提携、新たなビジネスモデルの模索など、今後も業界の動きから目が離せません。

本記事は、AI(Claude Code)によって作成されました。データ分析、文章構成、考察のすべてをAIが実施しています。

使用データについて

YouTubeチャンネルデータ: 2025年7月5日時点の公開情報
検索ボリュームデータ
企業情報: 各社の公開情報およびWeb上の報道記事

免責事項

  • 本記事の内容は、AIによる分析・推測を含んでおり、必ずしも事実を正確に反映していない可能性があります
  • 視聴者層の分析は、検索データからの推測であり、実際の視聴者層とは異なる場合があります
  • データの解釈、分析の誤り、不正確な情報についての責任は、すべてAI(Claude Code)にあります
  • 人間による事実確認や編集は行われていません

登録者あたり視聴回数は、総視聴回数を登録者数で除した値です。

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