catch-img

NIKKEI Prime(日経プライム)とは


目次[非表示]

  1. 日経新聞シリーズの概要
  2. 日経プライムとは
    1. 日経プライムのカテゴリー
      1. 自動車
      2. 技術
      3. 環境
  3. nikkei.comの視聴ユーザーをチェック
  4. 日経ヴェリタスも休刊?
  5. どうなる日経!?

2024年3月末、1973年創刊の日経専門誌「日経産業新聞」が51年の歴史に幕を閉じ、休刊します。そして新たに電子版「日経プライム」として生まれ変わります。

今回はこの日経プライムの内容について解説します。

日経新聞シリーズの概要

日経新聞は本誌である「日経新聞」の他に、これまで流通・小売を扱う「日経MJ」、製造業などの産業界を扱う「日経産業新聞」、金融・投資を扱う「日経ヴェリタス」と計4種の新聞を発行していました。

特に日経産業新聞は、MJが月・水・金の週3回発行なのに対し、日経産業新聞は月から金曜日までの週5回発行とボリュームが大変多い媒体なので、非常に掲載ハードルが高い「日経本誌」に比べ、報道枠も大きく、広報担当者がターゲットとするのにベターな産業新聞でした。

休刊の理由を部数減少としているメディアも見受けられますが、特に企業のキーパーソンへの影響力はいまだ衰えていないでしょう。

  「日経産業新聞」を休刊する日経の意外な内部事情 「他にも重荷になっている事業が」(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース  金大中氏の拉致事件や、オイルショックによる買い占め騒動——社会が騒然としていた1973年に創刊されたのが、日経産業新聞(以下・日経産業)である。それから半世紀、日経新聞社が同紙の休刊を発表したのは Yahoo!ニュース

特に、現在の日経新聞は読者の4割が電子版ユーザーということで、紙の部数減少はあまり考慮しなくても良いかもしれません。

  (お知らせ)本紙・電子版購読数231万 - 日本経済新聞 日本経済新聞社は16日、2023年12月の「日本経済新聞」朝刊販売部数(日本ABC協会公査)と24年1月1日時点の「電子版」有料会員数との合計が231万1369だったと公表しました。電子版の有料会員数は90万2222でした。また、日経電子版の有料会員数に、日経産業新聞、日 日本経済新聞


日経プライムとは

さて、この「日経産業新聞」が2024年3月末をもって休刊となり、新しいWEBメディア「日経プライム」が取って代わりスタートします(既に一部はスタート済)。

  NIKKEI Prime|朝刊/夕刊や日経電子版で伝えきれない情報を 日経グループは、「NIKKEI Prime (日経プライム) 」シリーズとして、読者の関心が高いテーマのデジタル専門メディアを発刊していきます。第二弾は「NIKKEI FT the World」。「NIKKEI Mobility」、「NIKKEI GX」、「NIKKEI Tech Foresight」も申し込みから1カ月無料です。 NIKKEI Prime

日経プライムのカテゴリー

日経プライムは以下大きく3つのカテゴリーに分かれているようです。

  • 自動車産業を扱う「NIKKEI Mobility(モビリティ)」
  • 環境を扱う「NIKKEI GX」
  • 技術を扱う「Tech Foresight(テックフォーサイト)」

簡単にまとめると、以下のようになります。

日経プライム

この3つのわけ方から推測するに、日経新聞はニュースを主にこのカテゴリー中心に扱っていくということでしょうか。

自動車

自動車は市場規模63兆円とも言われ、日本の全製造業における売上高の20%近くを占めるそうです。自動車関連産業の就業人口も約550万人と、人口の5%も占める巨大産業です。

ここに今後「自動運転」が加わることで、大きな潮流が生まれ、日経新聞が扱う自動車ネタは今後更に増えてくることでしょう。

技術

Tech Foresightは、更に「デジタル」、「ハードウェア」「知財」とカテゴリわけされています。

技術に関しては、キーワードとして「半導体」「AI」「量子コンピュータ―」「ロボット」が記載されています。

特に現在LLMなどの生成AIの登場が、経済市場に大きなインパクトを与えています。日経新聞に取り上げてもらうキーワードとして、AIとロボットは欠かせない要素となってくるでしょう。


環境

NIKKEI GXのキーワードはグリーントランスフォーメーション」。世界で起こっている脱炭素の流れに沿ったカテゴリとなっています。

環境コンテンツは、広告としても扱いやすいのかもしれません。

nikkei.comの視聴ユーザーをチェック

​​​​​​​nikkei.com

similarwebでnikkei.comの視聴ユーザーを確認してみると、男性が7割女性が3割。これはどの新聞社サイトも同じ比率のようです。

年齢層は日経だけ25~44歳までが比較的多いことが分かります。

デバイス重複を除いたユーザー数は月間2,300万と新聞社の中では最も多く、1人あたりの閲覧数も3件と多いことが分かります。

日経ヴェリタスも休刊?

FACTAによると金融・投資を扱う「日経ヴェリタス」もこのタイミングで休刊となると報じられています。

しかしオフィシャルでは休刊に触れた記事は見つからなかったので、こちらは誤報の可能性もあります。

  スクープ! 日経産業新聞と日経ヴェリタスが廃刊/若手・中堅の大量離職が止まらない/9月には8人が一斉退社! 日本経済新聞社は年内にも専門紙として発行している日経産業新聞と日経ヴェリタスを廃刊する。新聞用紙... FACTA ONLINE


どうなる日経!?

ちなみに日経自身で日経プライムは3メディアと紹介しているのですが、サイトに飛ぶと

「NIKKEI Digital Governance(AI特化)」

「NIKKEI FT the World(Financial Timesを解説)」

「Minutes by NIKKEI(日経記事を要約)」

という新たに3つ、計6カテゴリーのメディアが紹介されています。

  新コンテンツ「NIKKEI Prime(日経プライム)」3媒体の提供を開始 | 新コンテンツのお知らせ | 日経バリューサーチ 日経バリューサーチは、「NIKKEI Mobility」「NIKKEI GX」「NIKKEI Tech Foresight」の提供を2023年1月より開始しました。 日経バリューサーチ | 企業分析・業界分析の情報プラットフォーム


  NIKKEI Prime|朝刊/夕刊や日経電子版で伝えきれない情報を 日経グループは、「NIKKEI Prime (日経プライム) 」シリーズとして、読者の関心が高いテーマのデジタル専門メディアを発刊していきます。第二弾は「NIKKEI FT the World」。「NIKKEI Mobility」、「NIKKEI GX」、「NIKKEI Tech Foresight」も申し込みから1カ月無料です。 NIKKEI Prime

この計6メディアそれぞれで購読料が発生するようで、さらに日経産業新聞本紙を見ると、4つのカテゴリーを紹介しています。

こうした分かりづらいカテゴリ分けが功を奏すかどうか今後注目です。

ちなみにMinutes by NIKKEは、難解な記事を記者が人的に要約してくれるようですが、これこそLLMで自動化できるサービスですね。

このあたりはLLM(GPT4)登場前にスタートした企画なのかもしれません。

以上、日経プライムの解説記事でした。

関連記事

広報・PRやプレスリリースまわりでお困りのことはございませんか?
多数の企業サポートを行ってきた当社が解決いたします。
お気軽にお問合せください。