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1万件のヤフートピックスを分析して分かった傾向と対策


目次[非表示]

  1. ヤフーニュースの仕組みとは
    1. ヤフー編集部が介在する「ヤフートピックス」とは
    2. ヤフートピックスのページ構造
    3. 「詳しく知る」「ここがポイント」で関連ニュースを解説
    4. ヤフトピの寿命は1週間
  2. ヤフートピックスの傾向と対策
    1. 最も取り上げられやすいメディアは?
    2. 自社媒体を持たない「通信社」とは

2019年4月1日以降に掲載されたヤフーニューストピックスから抽出した、全1万件のニュースを元に、その傾向と対策、サイトの仕組みなどに迫ってみたいと思います。

ヤフーニュースの仕組みとは

ヤフーニュースでは1日約4,000件ものニュースが掲載されています。この4,000件のニュースは、ニュース提供元である各メディアサイトから配信され、自動的に掲載されているものです。

この4,000件の配信ニュースの中から特に重要なニュースをピックアップし、ヤフー編集部が13.5文字の独自タイトルを付けてオリジナルコンテンツとして掲載するのが、いわゆる「ヤフーニューストピックス」もしくは「ヤフートピックス(ヤフトピ)」などと呼ばれる掲載枠です。

ヤフー編集部が介在する「ヤフートピックス」とは

ヤフトピ


ヤフーニュースに関する名称は使う人によって色々と分かれるようですが、当ブログでは上記図のように分けてみました。

このように大きく3つの露出パターンに分けることができます。

① ヤフーニュース(ニュース提供元に載ることで自動的に掲載される<元記事と内容は一緒>)
└ ②ヤフートピックス(編集部が人的にタイトルを再構成、関連ニュースとともに見出し掲載)
  
└ ③ヤフーTOP主要欄(いわゆる”ヤフトピ砲”。一般企業をソースに使うことはないが、関連に取り上げられるとサーバーがダウンする。)

いわゆるサーバーが落ちるレベルと言われる「ヤフトピ砲」は、厳密にいうとヤフートピックスに上がった記事で、かつヤフーTOPページの【主要】欄に取り上げられたニュースとなります。

※これらの名称は定義が曖昧なため、ここでは上記図の色付きセグメントで取り扱われるニュースを「ヤフートピックス」として統一します。

ヤフーニュースに掲載される最初の関門は、ニュース提供社に記事として掲載されることです。詳しくは過去記事をご参照ください。

  ヤフーニュースに取り上げてもらう方法 月間50億PVと言われているヤフーニュース。そのヤフーニュースはどのように作られているのでしょうか。 広報・PR支援の株式会社ガーオン


  ヤフトピ砲の威力を実際のアクセス数から解説します 圧倒的な告知力を維持し続けている王者「ヤフートピックス」に掲載された際の影響力を、実際のアクセス数から解説します。 広報・PR支援の株式会社ガーオン

ヤフーニュースに掲載されること自体は、そこまで難しいことではありません。

しかしヤフー編集部の手が入る「ヤフートピックス」からはハードルがかなり上がります

当ブログではこの「ヤフートピックス」として掲載された1万件のニュースデータを分析し、その傾向と対策を探っていきます。


ヤフートピックスのページ構造


ヤフー株式会社プレスリリースより

アプリやPCでは若干見え方がことなりますが、サイトTOPページに表示されるのが、いわゆる主要欄となり、タブを移動することで、ヤフートピックス内を移動することができます。

このトップページなどのタイトルをクリックした後のページが、ヤフートピックスの詳細ページとなります。
ヤフートピックス詳細ページのURLは、以下のような連番で振られており、現在では末尾に600万以上の数字が割り当てられています(つまりスタートから600万件以上のニュースが掲載されていると推定されます)。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/xxxxxxx


このヤフートピックス詳細ページの構成としては、

  • 独自タイトル(13.5文字以内)

  • 公開

  • 時間

  • オリジナル

  • のタイトル

  • ソース記事の媒体名

  • ソース記事へのリンク

  • 関連記事へのリンク(「ここがポイント」「詳しく知る」「関連リンク」などの表記に分かれる)

  • ユーザーコメント欄

と分かれます。

PCのページ構成としては下記のような構成となります。

ヤフーニュース


「詳しく知る」「ここがポイント」で関連ニュースを解説

ヤフートピックスでは、メインニュースの紹介の他に、2~3個の関連ニュースを紹介しています。

現在では「ここがポイント」「詳しく知る」「関連リンク」という3種類のカテゴリーを使い分けており、それぞれのニュースの性質に分けて使い分けています。

  「ココがポイント」のポイントは?――ニュースを分かりやすく「紐解く」ヒントを探る 見せることに課題もあった。 ハフポスト


ヤフトピの寿命は1週間

この個別のヤフトピページは、他のニュースサイトのように長い間掲載されているわけではなく、公開から約1週間で削除され、以後はカテゴリページへリダイレクトされる仕組みのようです。

ヤフートピックスの傾向と対策

さて、ここからは2019年3月以降の計1万件のヤフートピックスのニュースデータを対象に、各トピックスページの要素をそれぞれスクレーピングし、抽出データからその傾向を探っていきたいと思います。


最も取り上げられやすいメディアは?

1万件のヤフートピックスのデータからニュース提供元名を抽出しワードクラウド化すると、下記のような結果となりました。

ヤフートピックス

最も掲載率が高いメディアは「共同通信」

全体の7%を占めていたのが通信社の「共同通信」でした。そして「毎日新聞」、「朝日新聞」と続きます。

ヤフートピックス

自社媒体を持たない「通信社」とは

ヤフーニュースの中でも、ヤフートピックスとして最も取り上げられていたのが通信社である「共同通信」という結果となりました。

通信社は自社媒体を持たないメディアで、執筆した記事を新聞などのメディア各社に配信(販売)して成り立っているメディアです。

国内では共同通信・時事通信、海外ではロイター通信・AFP通信・新華社通信などが有名です。

ヤフートピックスへの掲載を狙う際は、こうした掲載されやすいメディアを狙うのも一つの手かもしれません。

後編ではもう少し深掘りし、関連ニュース(「詳しく知る」「ここがポイント」)を狙っていく方法を解説したいと思います。

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