catch-img

【広報DX】PRダッシュボードを作成する方法


目次[非表示]

  1. Googleデータポータルとは
    1. エクセルとの違い
  2. ダッシュボードの作り方
    1. 1.Googleスプレッドシートに情報をまとめる
    2. 2.データポータルを作成しスプレッドシートを連携させる
    3. 3.掲載状況をワードクラウドで確認する
      1. Yahoo形態素解析APIを活用
      2. スプレッドシート上で形態素解析

Googleによる新型コロナウイルスの感染予測を視覚的にまとめた「Googleデータポータル」が話題となりました。

このGoogleデータポータルはアカウントさえあれば誰でも無料で使える他、広報活動やマーケティング活動のダッシュボードとして活用すると様々な指標を柔軟かつ、グラフィカルに把握することができます。

実際のサンプルはこちらのリンクから操作・確認できます。

今回は広報・パブリシティ活動の露出効果を把握するための、基本的なダッシュボードの作り方を解説いたします。

Googleデータポータルとは

Googleデータポータル(旧Google データスタジオ)は、各種データをWEB上で視覚的に把握・管理できるダッシュボードサービスです。

Googleスプレッドシートなどと連携させることで、リアルタイムなグラフへの反映や各種データ集計が可能です。

データポータルは様々な外部ライブラリを活用することができます。

データポータルを活用するには、基本は①「Googleスプレッドシートにデータを貯めて」、②「データポータルで可視化する」という流れになります。

エクセルとの違い

​​​​​​​

・グラフィカルな共有が容易

エクセルではスライサーやタイムライン機能を使うと、データの絞り込みとグラフ描写を同時に更新することができます。ただし設定はやや複雑で、セルズレなどが発生したときなど修正が面倒であったりします。

・ピボットテーブルを使わなくて良い

エクセルではピボットテーブル機能によってクロス集計が可能ですが、使い方を知らないと活用は難しいでしょう。Googleデータポータルでは、スプレッドシートの情報を元にクロス集計したグラフをすぐに作ることができます。

エクセルのピボットテーブルはデータを追加した際に、更新する必要がありますが、データポータルはリアルタイム連携できるのも特長です。

手に入る様々なデータが今後ますます増える中、チーム間でのスピーディーな情報共有や、グラフィカルデータを経営層に即時に伝えることなどは、今後より重要となってくるでしょう。

ダッシュボードの作り方

1.Googleスプレッドシートに情報をまとめる

データポータルは基本エクセルではなく、Googleスプレッドシートを活用して情報をまとめておきます。

2.データポータルを作成しスプレッドシートを連携させる

チュートリアルなどを参考に、集計や表示したい項目ごとにレイアウトを作成していきます。

3.掲載状況をワードクラウドで確認する

Googleデータポータルでは、様々なグラフ描写の外部ライブラリを使うこともできます。ここでは露出メディアや記事タイトルなどを、品詞別に分け(形態素解析)し、ワードクラウドとして表示する方法をご紹介します。

Yahoo形態素解析APIを活用

日本語の解析は、単語を品詞ごとに分けていく形態素解析が必要となります。この機能は有名なところだとKH CoderMeCabなどが挙げられますが、ヤフーが提供する形態素解析APIだとスプレッドシートと直接連携ができるため、今回はそちらを使った方法を解説いたします。

Google Apps Script(GAS)のスクリプト機能でYahoo形態素解析APIを使った関数を設定し、拡張ライブラリの一つであるVegaのword cloudと連動させれば、掲載メディアなどの数をワードクラウドで可視化することが可能です。

スプレッドシート上で形態素解析

  1. ヤフーデベロッパーネットワークでアプリケーションIDを取得する
  2. スプレッドシートのスクリプトエディタにYahoo形態素解析API使用関数を定義(下記参照)
  3. スプレッドシート内で設定した関数を使い、分かち書きをする
  4. 分かち書きしたデータをデータポータルのVegaライブラリで読み込む

※出来上がった画面はこちらのリンクから操作・確認できます。

以上、Googleデータポータルを活用したダッシュボードの作り方でした。

当社ではダッシュボードの作成や運用、TwitterなどのSNSデータ抽出、データスクレイピングの代行も行っています。ご相談はお問い合せフォームよりお気軽にお問い合せください。

// Yahoo 形態素解析APIを使う際のサンプルコード
// スプレッドシートのスクリプトエディタに入力する

function yahoo_parse(text) 
{
  var appid = "xxxxxx"; //APIコードを入力
//  var filter = "1%7C2%7C3%7C4%7C5%7C6%7C7%7C8%7C9%7C10"; // 全ての品詞
  var filter = "1%7C9%7C10"; // 形容詞,名詞,動詞
  var response = "surface,reading,pos,baseform,feature";
  var url = "http://jlp.yahooapis.jp/MAService/V1/parse?appid="+appid+"&response="+response+"&results=ma&sentence="+text+"&filter="+filter;
  var namespace = XmlService.getNamespace("urn:yahoo:jp:jlp");

  var xml = UrlFetchApp.fetch(url);
  var document = XmlService.parse(xml.getContentText());
  
  var entries = document.getRootElement();
  var ma_result = entries.getChild("ma_result", namespace);
  var word_list = ma_result.getChild("word_list", namespace);
  var word = word_list.getChildren("word", namespace)
  var ret = "";
  for (var i = 0; i < word.length; i++) {

    ret += word[i].getAllContent()[3].asElement().getText() + "|" + word[i].getAllContent()[2].asElement().getText() + " ";
  }
  return ret;
}


▼合わせて読みたい

  【難解!?】Twitter APIを使って投稿データを収集する方法 | 広報・PR支援の株式会社ガーオン Twitter Search APIを非エンジニアの方にも、なるべく分かりやすく解説し、全体概要や費用などを解説した上で、具体的なデータ取得方法まで解説していきたいと思います。 広報・PR支援の株式会社ガーオン


  朝日新聞の要約AIはヤフートピックスの夢を見るか ~ディープラーニングを用いた令和時代のプレスリリースの作り方~ | 広報・PR支援の株式会社ガーオン 朝日新聞の記事データをもとに開発されたという、ディープラーニングを活用した自動要約生成APIをご紹介します。 広報・PR支援の株式会社ガーオン
  ソーシャルデータから読み解くボヘミアンラプソディの口コミ形成とメディア露出効果 | 広報・PR支援の株式会社ガーオン ボヘミアン・ラプソディの大ヒットにはSNSやテレビはどのような影響を与えていたのでしょうか。YouTubeとの相乗効果も合わせて検証します。 広報・PR支援の株式会社ガーオン
  Amazonの人工知能を使ってSNS等の口コミを感情分析する方法 | 広報・PR支援の株式会社ガーオン アマゾンの自然言語処理サービス Amazon Comprehendを使って口コミを分析してみます。 広報・PR支援の株式会社ガーオン
  【記事に繋がる】プレスリリースの書き方・送り方 | 広報・PR支援の株式会社ガーオン プレスリリースの書き方の”コツ”をPRプランナーがわかりやすく解説します。プレスリリースとはの解説から、7つのポイントや、6W5Hの使い方の他、広報PRにオススメの具体的なツールの紹介や、ヤフーニュースに掲載してもらうポイントを解説します。 広報・PR支援の株式会社ガーオン



関連記事

広報・PRやプレスリリースまわりでお困りのことはございませんか?
多数の企業サポートを行ってきた当社が解決いたします。
お気軽にお問合せください。