2021年のヤフーニュースを総括する
目次[非表示]
昨年2021年のヤフーニューストピックスの傾向を探ってみたいと思います。
以前の下記ブログでは、取り上げられた媒体名を主に抽出しましたが、今回はRSSデータから取得できる「トピックスタイトル」及び「要約本文」を対象に取得していきたいと思います。
20,723件のヤフトピを分析
今回のデータ対象は昨年2021年1月から12月までに掲載(RSS配信)された、20,723件のヤフートピックスニュースとします。
2021年に使われたトピックスタイトル
ヤフトピのタイトルはヤフーニュース編集部によって独自に作られており、現在では初期の13.5文字以内から14.5文字以内に変更されています。
こちらをワードクラウドで表すと下記のようになりました。
最もトピックスタイトルとして使われたのは「感染」で1,082回使われていました。オリンピックイヤーであったこともあり、次いで「五輪」が登場したほか、「東京」が556回で3位という結果となりました。
※東京は東京五輪以外をカウント
ニュースの要約文を分析
ここからはトピックスに上がったニュース本文も含めた全体の傾向を探るため、要約文をもとに計測していきます。
「発表」や「政府」といったトピックスタイトルには出てこない要素も出てきました。
出現回数
共起語
共起語を確認してみると、大きく下記7パターンの記事傾向が見られました。
- 新型コロナウイルス関連の記事
- 緊急事態宣言
- 東京オリンピック
- 自民党総裁選挙
- 事件(逮捕など)
- 大谷選手
- 災害情報
共起語のHTML Ver
http://73453f44fb27d55c.main.jp/test/khc25_temp0.html
時系列推移
続いて四半期ごとの時系列でどのようにニュース内容が変化していったのかを見てみます。
2021年1-3月期は緊急事態宣言のニュースが多く、そこから4-6期で新型コロナウイルスの記事が増加し、2021年7-9期で東京オリンピック・パラリンピック、そして年末期2021年10-12月期には事件が増えていることが分かります。
5,005件を感情分析(ML-Ask)
ここで以前ご紹介した感情分析ライブラリML-Askにかけてみます。
分析対象となったのは5,005件で全体の24%となりました(Twitterでは約30~35%)。
最も多く分類された感情は「iya(嫌)」で32.7%、次いで「yorokobi(喜び)」が14.4%、「arare(哀)」13.9%と続きました。
これを月別の推移で見てみてると、下記のように3月にawareなどを軸に感情に分類されたニュースが増加している傾向が見て取れます。
ちなみにML-Askを初めて?しっかり扱っている書籍を見つけましたのでご紹介しておきます。
感情の推移を月別で見ると下記のような推移となります。
100%割合で見ると下記のようになり、yorokobiが4ポイント増、iyaが5ポイント増、awareが6ポイント増となっています。
3月に感情ニュースが増えた理由
2021年3月には何があったのでしょうか。ニュース全体の推移を確認してみます。
特段3月が増えたというわけではないようです。
こちらを3月単体で共起語を探ってみます。
こちらから分かる通り2021年3月といえば、もうすっかり記憶の彼方となってしまった感がありますが、オリピックの開催是非が問われていた時期でもあり、
- 賛否両論の中、東京五輪無観客での開催を決定
- 聖火リレーが開始されるも芸能人などの辞退者が続出
- 不祥事などが続き演出家のMIKIKO氏や佐々木氏が続々辞退
といったニュースが飛び交った時期でもあり、東京オリンピック開催前の各ニュースがこの感情数値に大きく影響しているのだと思われます。
以上、2021年のヤフートピックスの分析でした。
ヤフーニュースの動向はオウンドメディア「news HACK」をチェックしておくと良いと思います。