Netflixが公開している国別視聴データを可視化してみる
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Netflixでは昨年末より国別の視聴ランキングデータを公開しています。
このデータがかなり興味深く、今までにない貴重な世界的視聴データとなっているようなので、今回はこちらのデータを可視化して傾向を探ってみたいと思います。
落とせるデータは3種類
現時点ではExcelとTSVファイルで落とすことができ、
- all-weeks-global(映画とドラマの総合TOP10と週毎の視聴時間)
- all-weeks-countries(国別のTOP10)
- most-popular(公開後28日間の視聴時間TOP10)
の3種類のデータが取得できるようです。
週毎に更新
特に画期的な点として週単位で、かつファイルデータで更新されていくところでしょうか。
従来テレビが視聴率などの限られたサンプリングデータしか取れなかった中で、このNetflixの膨大な視聴データを毎週取得していけるというのはメディア分析としても、かなり貴重なのではないでしょうか。
イカゲームはDon't Look UPの5倍見られている衝撃
Netflixでは視聴データを「Film(映画)」と「TV(ドラマ)」の2つに分けて分類しています。
データの開始日となる2021年7月以降で最も見られた映画は「Don't Look UP」で、1月2日の週には世界で1億5229万時間も見られていることが分かります。
この数値も凄いですが、TVで最多だったのが、Don't Look UPの5倍近い量となる「イカゲーム(Squid Game)」第一話で、1週間で5億7176万時間も見られていることがデータから読み取れます。
ダッシュボードにまとめてみる
せっかくなので全データをダッシュボードにまとめてみます。
Tableau版
データポータル版(随時更新)
「今、私たちの学校は…」の今後のチャートに注目
「今、私たちの学校は…(英題:All of Us Are Dead)」はイカゲームやDon't Look UPを超える初速となっており、今後のチャート動向が注目されます。
視聴データでプロダクトプレイスメントが変わる!?
細かな視聴データが取れるからこそ、映画の中で商品を使ってもらう、いわゆる”プロダクト・プレイスメント”の手法が今後増えてくることが想定されます。(「今、私たちの学校は」でも1話で露骨にコカ・コーラが映り込みます。)
以上Netflixの視聴データの解説でした。
Netflixの株価は決算発表以降2割以上も急落し、今後の動向が注目されていますが、こうした視聴データは将来のNetfdlixの新規ユーザー数にも直結するデータとなるかと思うので、メディア動向を探るためにも重要データと言えるのではないでしょうか。
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