29年間のクローズアップ現代から時代推移を読み取る
NHKの「クローズアップ現代」は、1993年からの全放送の記録がWEBで掲載されています。
こうしたデータを上手く活用できれば、これまでの報道傾向や時代の推移を読み解くことができるのではないでしょうか。
今回は、現在WEB上で記載されている全4,660件の特集データから傾向を探ってみたいと思います。
分析対象は4,660番組分の説明本文テキスト(平均238文字)とし、KH Coderをメインに分析していきます。
放映傾向
まず年間ごとの放映回数を見てみると、2022年は途中なので減少していますが全体傾向として。少しずつ放映回数が減少していることが分かります。
全体の傾向
全体の傾向を見てみると「日本」というワードが最も多く使われており、動詞としては「迫る」が最も使われていました。
年代別傾向
時代と共にどのような変化傾向があったのかを見るために、1990年代/2000年代/2010年代/2020年代の4つの外部変数に分けて対応分析を行ってみます。
※2020年代は「感染」というワードが頻発するため除外して算出
1990年代は「伝える」「迫る」「探る」というキーワードが特徴的に現れます。2000年代に入ると「アメリカ」というワードが頻発するようになり、「国」「安全」「危機」などのワードも出現します。2010年代には「技術」というワードが出現し、2020年代に入ると「女性」というキーワードが頻発します。
- 1990年代:新しいことに迫って伝えた時代
- 2000年代:アメリカとグローバリゼーション
- 2010年代:技術の最前線と介護の問題
- 2020年代:女性と家族を考える時代
それぞれの年代をワードクラウドで見てみると、2010年代まではアメリカネタがとても多かったことが分かります。
以上クローズアップ現代の分析でした。
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