コムドットの登録者数推移から考えるZ世代とYouTube(ガーシーもあるよ)
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YouTube業界は栄枯盛衰で、早くもレジェンド世代をZ世代が追い抜かす時代が到来しているようです。
次世代YouTuberの全体的な動きは、現在どのようになっているのでしょうか。上記番組も数値で比較したら良かったと思います。
そこで、今回は実際に登録者数や閲覧数の推移などのデータや最近の傾向を見ていきたいと思います。
登録者数推移の調べ方
YouTuberの状況は閲覧数および登録者数の推移を見ていくと比較しやすいものの、今のところ国内には簡単に数値が分かるサービスはないようです(有名なNoxInfluencerでも過去の長期データは基本メニューでは取れない模様です)。
そこで少し調べてみたところ、現時点での結論としてはSocialBladeというサービスのAPIを使うのが良さそうです(TikTokの数値も取れるようなのでそれは次回以降にご紹介します)。
今回は対象YouTuberとして、上記WinWinWiinで紹介された「コムドット」の他、番組内で取り上げられた次世代YouTuber下記5組のYouTuberをメイン対象に調べてみます。
- くれいじーまぐねっと
- ばんばんざい
- フォーエイト48
- 中町兄弟
- 平成フラミンゴ
上記と合わせ、いくつかレジェンド系?YouTuberとジャニーズ系「ジャにのちゃんねる」、その他ガーシーchなどをいくつかピックアップして比較してみます。
なお最上位のヒカキン・はじめシャチョーは登録者数1,000万以上と数値が大きすぎるため一旦除外して算出します(これらTOPレジェンドは、じゅんや・Sagawa・PewDiePieといった海外YouTuberと比較すると面白い結果となりましたので、また別の機会に比較してみます)。
グラフチャート
まずは2019年5月からの過去3年の登録者数の推移です。
チャンネル登録者数推移
これを見ると伸びた時期にいくつかのパターンがあることが見て取れます。
次に同じ手法で累計の視聴回数を比較してみます。
視聴回数推移
視聴回数はヒカルが圧倒的に多いことが分かります。
Z世代の大きな変化はこの1年半で発生
次世代YouTuberのみの登録者数の動きをみると下記のようになります。
登録者数の伸びを目視で見ると3年の間に、2020年12月頃と2021年の8月頃と大きく2つの角度変化が見られるように思います。
コムドットの登録者数の動きをProphetで見てみると、トレンド変化は2020年12月29日に大きく出ている結果となりました。
このあたりでZ世代のYou Tubeに対する行動変容が起きているとも考えられるのではないでしょうか。
注目したいのはこうした動きはコロナ前後2020年初旬の動きではなく、ここ1年半での動きということでしょう。
Z世代以外の年代は、こうした動きを察知するのはなかなか難しいのではないでしょうか。
正則化して比較
最後に今回比較した各YouTuberの登録者数推移の増減の時期を比較するため、登録者数を0~1のに正規化(Normalization)して比較してみます。最小値0~最大値1への正規化は、 ( x - 最小値 ) / ( 最大値 - 最小値 )で表せます(最小値を分子で0にし、最大値を分母で1にする)。
こうしてみると、
- チャンネル登録後に急増しているアカウント(エガチャンネルやジャにのちゃんねるなど)
- 同じ角度で継続して増えているアカウント(加藤純一やフォーエイト48など)
- シグモイド曲線的な動きでブームがうかがえるアカウント(コムドット他Z世代系やひろゆきなど)
と大きく3つの動きが見て取れます。
参考データ(ガーシーch)
最後に、皆さん気になるガーシーchの登録者推移をいくつか比較して載せておきます。
ちなみにNoxInfluencerの数値だとガーシーchの登録者は、今回一緒に調査したアカウントのなかではジャにのちゃんねるの登録者数と重複が多い(2%)ようです。
You Tubeは自分のチャンネルの数値のみオフィシャルツールで把握されている方が多いかと思いますが、各種APIを活用することで比較や変化も分析できるのではないでしょうか。
世代をクラスタリングしたがるオジオバの正体
最後に、「Z世代」と一括りにされることに一番嫌悪感を抱いているのが、当のZ世代の方々ではないでしょうか。
名付け側のオジオバ世代は、過去に「団塊世代」や「新人類」「バブル世代」「ロスジェネ」「さとり・ゆとり世代」と、違和感を持ちながらも自分たちが散々言われ続けてきた層です。
時代は繰り返しますので、地元・同級生・友達・マイルドヤンキーといったZ世代が、機械学習・ブロックチェーン・NFT・Daoといったメタバース時代を担う次のα世代(2010年生まれ)の空気感からどう映るのかは今後要注目です。
以上Z世代YouTuberの登録者数解説でした。
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