Twitterの投稿データを使って聖地巡礼マップを作ってみる
アニメによる聖地巡礼効果で岐阜県は253億円の経済効果があったと、日経新聞が1面で報じました。
このニュースはTwitter上でもトレンド入りし、聖地巡礼マップと共に話題となりました。
今回はTwitterの位置情報を用いて、独自の聖地巡礼マップを作ってみたいと思います。
対象にするデータ
過去1年間に聖地巡礼と投稿された件数は、546,545件で下記のようなグラフとなります。
今回は地理データが欲しいので対象データを、過去1年間の「聖地巡礼」とつぶやかれたジオタグ付き投稿(RT除く)を対象にします。
ジオタグ付き投稿は8,279件で全体の1.5%でした。
地図上にプロット
これら投稿データからこちらの方法で緯度経度を取得し、地図上にプロットしてみます。
円の大きさはその場所で投稿された回数を表し、沼津での投稿が最も多いことが分かります。
どの作品が人気なのか
折角なので、どのアニメの聖地巡礼が人気なのかも探っていきたいと思います。
ここからはKH coderを使いテキスト分析をしていきます。
Twitter×聖地巡礼は「ゆるキャン」が最多
名詞に絞ると「ゆるキャン」が最も投稿数の多い作品であることが分かります。
発言上位20エリア
過去記事でも紹介している通りTwitterのジオタグには5種類の粒度が存在しています。
今回は市区町村レベルである沼津市が最も多く、局所エリアとしてはラブライブに出てきたと思われる東京ビッグサイトが上位にきています。
対応分析で作品との関係性を見る
これら20エリアがどの作品と関連して呟かれているかを調べるため、対応分析をしてみると以下のような結果となります。
Twitterの投稿には毎回必ずしも作品名が入っていないため、綺麗な分布にはなりませんが、ざっくりと作品名との関係性が見て取れます。
ゆるキャンの聖地は見延町なのでしょうか。神社も多く登場している様子が分かります。
またウルトラマンの聖地として世田谷区が現れており、他の投稿とは発言傾向も離れていることも分かります。
日経新聞でも解説されているように、アニメは巨額な経済効果を生んでおり、今後もTwitterなどのSNSデータにどのように反映されてくるのかも注目です。
以上、聖地巡礼をTwitterデータで可視化する試みの紹介でした。
※当社ではTwitterやInstagramなどのデータ抽出や、データスクレイピングの代行も行っています。ご依頼の際は、お問い合せフォームよりお気軽にお問い合せください。
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