イカゲームのブームをTwitterデータから可視化してみる
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2021/9/17に配信開始されたNetflixの「イカゲーム」の躍進が止まりません。
ちなみに米CBSでも子供への影響という文脈で取り上げられています。
英語以外の作品としては、Netflix史上No.1の大作となるのではとまで言われているようですが、日本人にはカイジやライアーゲーム、CUBE、SAWといった既存作品を想起させるシーンも少なくなく、非常に既視感のある作品のため、本当のところ、これが本当に世界中でヒットしているのか疑問に思う方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、Twitter上の口コミ約13万件(RT除く)を抽出し、実際に国内でどのような口コミが派生しているのかを見ていきたいと思います。
※その前にイカゲームってなんだという方はこちら
【3週目の伸びが顕著】配信日からの初速を比較
ここからは、公開日前日から23日目までのTwitterの投稿数(RT除外/サンプリング)をまず「全裸監督」「今際の国のアリス」と比較していきたいと思います。
これを見て分かるように、公開日10日までは同じような動きをしていますが、その後減少せずに上昇しているのが特徴であることが分かります。
配信後22日目に大きなパブリシティが発生
国内配信22日目となる10/8、「イカゲームに映った携帯電話番号へのいたずら電話が殺到」というニュースが掲載されました。
全く興味の無かったユーザーも、このタイミングでタイトルだけでも目についた方が多かったのではないでしょうか。
これがたまたまなのか狙いなのかは制作陣しか知る良しもありませんが、結果としてベストなタイミングでの社会問題化されたことになります。
ワードクラウド
まずTwitter投稿文をワードクラウドにかけてみます。
「面白い」という投稿が多いことが分かります。
出現ワードを順位付け
次に出現ワードを順位別に見てみます。
共起語を抽出
次にそれぞれのワードがどのようなワードと関連して投稿されているのかを調べるため、共起語分析をしてみたいと思います。
一般的な頻出ワードを除外した上で、特徴的なワードを抽出してみると、
「面白い」というワードが最も多く、その他特徴的な言葉としては、
- カイジ/今際の国のアリス
- 最近/話題/流行る/ハマる
- スプラトゥーン
- イ・ジョンジェ/ユン・ユ/セビョクといった俳優名・役名
- You TubeやTikTokなどのSNS
- 怖い/グロ/苦手/無理
- 明日/仕事/寝る
といったワードが系統として見られます。
対応分析で週毎の変化を可視化
これらの投稿内容が配信日からどのように変わっていったのか、対応分析をしてみます。
配信1週目には第一話で登場するユン・ユのファンが待ちわびていたり、カイジや今際の国のアリスなどに言及される投稿が多かったようです。
配信2週目に入ると「泣く」という表現や「ハマる」「グロ」「無理」という表現が現れます。
そして配信3週目に入ると、スプラトゥーンというワードが現れたり、10月9日のSixTONESANNのオールナイトニッポンで話題となったりしていることが分かりました。
TikTok拡散が特徴的
各種メディア等で記事になる前に、TikTokでは9月下旬の段階で既に「タイムラインがイカゲームでジャックされた」というコメントが出るほどまでに投稿が広がっています。
特に”だるまさんがころんだ”のシーン音源を提供していたりと、Netflix側も戦略的にTikTokを活用していることが見て取れます。
以上、想像以上に話題化していることが分かったイカゲームのTwitter分析でした。
※当社では口コミデータの分析や広報の代行業務を行っています。ご依頼の際は、お問い合せフォームよりお気軽にお問い合せください。
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