2022年10-12月期 雑誌印刷部数を可視化する
雑誌印刷部数の2022年10-12月期 最新数値が公開されたので、数値動向を見てみたいと思います。
過去の記事は以下から
部数が増えた雑誌
まず前年同月比で部数が増えた雑誌を見ていきます。
前年同月比で最も部数を伸ばしたのはVoceで10万部を突破しています。グラフも良い感じで推移しています。
推移で気になるのはAERAで若干増加傾向が見られていますが、2023年の動向が大きな鍵となるのではないでしょうか。
ハルメク
2023年3月23日に上場が決まったハルメクは、2022年10-12月期で52万部と過去最多を記録しています。
直近の売上高は252億ということで、上場後の戦略にも注目です。
部数が減った雑誌
続いて部数が減った雑誌を見ていきます。
前年同月比で最も部数が減ったのは少女コミック誌のLaLa DXでした。全体的にコミック系や育児系は減少が続いています。
休刊となった雑誌
このタイミングで新たに休刊となった雑誌では、一般週刊誌「週刊朝日」が休刊となっています。
グラフで見ても部数減少は2008年頃から始まっていたようです。
漫画雑誌「イブニング」や、ティーン向けファッション雑誌「Popteen」、テレビ情報誌「ザテレビジョン」も休刊となっています。
また出版社の破産も相次いでいます。
特選街や壮快などを出版していたマキノ出版が民事再生法適用となり、薬剤師向け専門誌「薬事新報」を出していた薬事新報社も破産となりました。
出版社別平均印刷部数
2022年10-12月期の出版社別平均印刷部数を見ると、上位はハルメク、オレンジページ、KADOKAWAとなりました。
以上、2022年7-9月期印刷部数のまとめでした。
雑誌印刷部数はこちらのダッシュボードやこちらのダッシュボードにまとめていますので、ご自由にお使いください。