若者の4人に1人が見ている

立命館大学の谷原つかさ准教授の調査によると、若年層の約4人に1人がひろゆき氏の動画を見たことがあり、政治経済系のYouTubeチャンネルのいずれかを見たことがある人は約35%にのぼります(『フィードの中の民主主義』朝日新書。プレジデントオンライン2026年8月21日掲載の抜粋より)。チャンネル別の内訳は次の通りです。


ホリエモンでも中田敦彦でもない…若者の4人に1人が見ている政治経済系YouTubeチャンネルの名前
『フィードの中の民主主義 SNS時代の世論と情報の届き方』(朝日新書)の著者・谷原つかさ氏(立命館大学准教授)による、若年層の政治経済系YouTube視聴の調査。
PRESIDENT Online
「見たことがある」は、もう珍しくありません。この記事では、2022年12月から2026年9月までの日次データをもとに、経済YouTube番組が毎日どれだけ見られているかを解説します。
当社は2024年3月から、6〜10か月の間隔で経済YouTube番組の登録者数と視聴回数を記録してきました。今回で5回目です。4回分の記事を振り返ると、どの数字が番組の影響力を表していたかも分かります。
※データはSocial Bladeの日次データ(2022年12月29日〜2026年9月3日)を使用しています。登録者数は1万人単位に丸められています。テレ東BIZと新R25の日次データは、Social Blade APIで取得できる3年分(2023年9月7日〜)です。テレ東BIZは今回から主表に加えました。本文の「7チャンネル合計」は、2024年3月から追跡しているPIVOT・NewsPicks・ホリエモンチャンネル・ReHacQ・楽待・TBS CROSS DIG・新R25の7本の値で、テレ東BIZは含みません。TBS CROSS DIGは開設(2024年12月)前をゼロとして合計しています。
2026年の経済YouTubeチャンネル ランキング(登録者数・1日視聴回数)
まず、2026年9月2日時点の現在値です。1日視聴は直近30日の平均、熱量は1日視聴を登録者数で割った値です。分子には登録していない人の視聴も含むので、登録者本人の視聴頻度ではなく、登録者数の規模に対してどれだけ再生されているかの目安として読みます。
| チャンネル | 登録者 | 1日視聴 | 熱量 | 直近の動き |
|---|---|---|---|---|
| PIVOT | 406万人 | 121万回 | 0.30 | 登録者は月+2万人。視聴は2025年12月以降120万〜170万回で上下 |
| テレ東BIZ | 265万人 | 153万回 | 0.58 | 1日視聴は月ごとに100万〜170万回の幅で推移 |
| NewsPicks | 227万人 | 108万回 | 0.47 | 2025年9月の157万回(月平均)をピークに減少 |
| ホリエモンチャンネル | 214万人 | 22万回 | 0.10 | 登録者は2025年2月から横ばい、この1年で7万人減 |
| ReHacQ(リハック) | 196万人 | 94万回 | 0.48 | 登録者+14%に対して視聴+59%(2025年12月比・月平均) |
| 楽待 | 170万人 | 220万回 | 1.29 | 1日視聴は全チャンネル1位。2026年1月に325万回 |
| TBS CROSS DIG with Bloomberg | 94万人 | 24万回 | 0.25 | 月+3.4万〜6.9万人の純増が1年間続き、ペースが鈍っていない唯一のチャンネル |
| 新R25 | 63万人 | 7万回 | 0.11 | 視聴は2025年10月の23万回から減少。2026年9月でメディア運営を終了と発表 |

参考までに、本人名のチャンネルも見ておきます。ひろゆき氏のチャンネルは登録者165万人で1日3万回、中田敦彦氏は548万人で33万回です。登録者の大きさと、いま見られている回数は、別の数字です。
開設からの累計視聴回数で順位の入れ替わりも見ておきます。当社が日次で追えている期間はチャンネルごとに違い、テレ東BIZと新R25は2023年9月からです。
登録者は行き渡りつつある(2023年1月〜2026年9月)

登録者数の推移を3年8か月で見ると、形がチャンネルごとに違います。動くグラフで先に全体を眺めてください(再生ボタンで進みます)。

PIVOTはS字です。2024年に急伸し、2025年2月には月+21万人のペースでした。2026年に入ると曲線は上端で寝て、直近30日は+2万人です。ホリエモンチャンネルは2025年2月に伸びが止まり、2025年7月から8月の221万人を最高に、1年で214万人に減りました。NewsPicks・ReHacQ・楽待は、傾きを保ったまま直線的に伸びています。TBS CROSS DIGは2024年12月にほぼゼロから始まり、94万人に達しました。
7チャンネルの合計で見ると、伸びは鈍っています。
| 時点 | 登録者合計(7チャンネル) | 月あたりの伸び |
|---|---|---|
| 2024年3月 | 617万人 | ― |
| 2025年7月 | 1,099万人 | 約30万人 |
| 2025年12月 | 1,212万人 | 約23万人 |
| 2026年9月 | 1,370万人 | 約20万人 |
| 直近30日 | ― | 13万人 |

ここまでが事実です。ここからは当社の解釈になります。
登録者の伸びが鈍った理由として、当社は「届く人には届いた」と読んでいます。上位ほど鈍化が大きく、後発のTBS CROSS DIGだけが純増のペースを保っている形は、市場が空いている場所にしか新規の登録者がいないことを示します。冒頭の「4人に1人が見たことがある」という調査結果とも整合します。
ただし、別の説明も成り立ちます。登録せずに見る行動が増えた可能性、季節性、競合の分散です。登録者数だけでは、このどれかは決められません。だから次に視聴回数を見ます。
それでも視聴は増えている。ただし偏って
登録者の伸びは鈍っても、視聴は増えています。7チャンネル合計の1日視聴は、2024年3月の268万回から2026年9月の596万回へ2.2倍になりました。直近8か月でも8%増えています。こちらも動くグラフで、順位の入れ替わりを見てください。

動きの大きい30日移動平均では読みにくいので、90日移動平均で傾向だけを取り出します。楽待の2026年前半の山とその後の戻り、NewsPicksの2025年秋からの下り坂、テレ東BIZ・PIVOTの130万回前後での横ばい、ReHacQの2026年の持ち上がりが見えます。

ただし、増え方はチャンネルによって大きく違います。
| チャンネル | 2024年3月 | 2026年9月 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 楽待 | 29万回 | 220万回 | 7.6倍 |
| ReHacQ | 31万回 | 94万回 | 3.0倍 |
| PIVOT | 58万回 | 121万回 | 2.1倍 |
| NewsPicks | 101万回 | 108万回 | 1.1倍(月平均のピークは2025年9月の157万回) |
| ホリエモンチャンネル | 37万回 | 22万回 | 0.6倍 |
楽待は2024年から視聴が急伸し、2026年1月には1日325万回に達しました。ReHacQは登録者が2025年12月比で14%しか増えていないのに、視聴は月平均で59%増えています。NewsPicksは2025年9月の157万回(月平均)をピークに108万回まで下がり、PIVOTは2025年12月以降、月平均で120万〜170万回の間を上下しています。

登録者の順位と視聴の順位は、ずれています。登録者で6位の楽待が視聴では1位、登録者で4位のホリエモンチャンネルが視聴では7位です。

偏りの先で、退場も起きました。新R25は9月4日、2026年9月をもってメディア運営を終了すると発表しました。9年間のメディア運営に幕を閉じ、9月末まで編集部員が「卒業コンテンツ」を出していく、と説明しています。8チャンネルで最も小さい登録者63万人、1日7万回のチャンネルが、市場が行き渡った年に幕を下ろします。
熱量は薄まるのが普通。濃くなったのは楽待だけ
熱量とは、1日視聴を登録者数で割った値です。登録者1人あたりの視聴回数に相当しますが、分子には登録していない人の視聴も含みます。登録者本人の視聴頻度ではなく、登録者の規模に対してどれだけ再生されているかを表す指標として読んでください。

長期で見ると、登録者が増えるほど熱量は薄まるのが通常です。登録者の規模に対して、総視聴の比率が下がるという意味です。2024年3月(TBS CROSS DIGは2025年7月)から2026年9月にかけて、NewsPicksは0.85から0.47へ、TBS CROSS DIGは0.51から0.25へ、ホリエモンチャンネルは0.20から0.10へ下がりました。
楽待だけが逆でした。登録者が53万人から170万人へ3倍になる間に、熱量は0.54から1.29へ2.4倍になりました。登録者数を上回る回数の再生が、毎日ある計算です。

注意点が1つあります。登録者が少ないチャンネルでは分母が小さく、熱量が過大に出ます。TBS CROSS DIGの2024年12月末の1.9は、登録者1.9万人時点の値です。当社は登録者50万人以上で読むのが安全だと考えています。
どの数字を見れば「番組の影響力」がわかるのか

当社の過去4回の記事では、登録者数、30日純増、ピーク比、熱量といった指標を使ってきました。このうち登録者数・30日純増・熱量の3つに1日視聴回数を加えた4つについて、どれが番組の影響力を表していたのかを、5つの記事時点(2024年3月、2024年9月、2025年7月、2025年12月、2026年9月)×7チャンネルで検証しました。
方法は順位相関です。ある時点の指標が、次の時点の1日視聴(水準)と、次の時点までの視聴の伸び率を、どれだけ言い当てたかを見ます。+1に近いほど順位が一致し、0なら無関係、マイナスなら逆です。
| 時点tの指標 | 次の時点の1日視聴 | 次の時点までの視聴の伸び率 |
|---|---|---|
| 1日視聴回数 | +0.92 | +0.06 |
| 熱量 | +0.67 | +0.24 |
| 30日純増 | +0.59 | +0.24 |
| 登録者数 | +0.48 | −0.14 |
(n=26の順位相関。傾向として読んでください)
次の時点の視聴順位を最もよく言い当てたのは、現在の1日視聴回数でした。登録者数は4指標で最も当てにならず、次の伸びとの相関はわずかに逆でした。
この+0.92には、同じ指標の順位が時点をまたいで持続した分が含まれます。「影響力そのものを測った」というより、「次回の視聴順位を最もよく予測した」と読むのが正確です。
熱量は影響力そのものではありません。「次の伸び率」との相関は30日純増と並んで最も高い値でしたが、+0.24は弱い相関で、n=26の小さな標本です。伸びしろのサインと言い切れるほどではなく、参考指標にとどまります。登録者数だけが次の伸びと逆向き(−0.14)だったのは、行き渡った市場の特徴です。すでに大きいチャンネルほど、これから増える余地が小さくなっています。
REAL VALUEは減少傾向

※第15回の突出(450万回)は「ホリエモン史上最凶のブチギレ」回です。
番組単位で、勢いの変化と配信先の大きさの影響を確かめます。題材は、ホリエモンチャンネルで配信されている経済エンタメ番組「REAL VALUE」です。
ホリエモンチャンネルの登録者は219万人から214万人へ減り、視聴は1日22万回(2025年12月の28万回から減少)です。その1割強を占めるのがREAL VALUEの本編で、配信先は2年足らずの間に2回変わりました。2024年12月の開始から三崎優太氏のチャンネル(登録者117万人)と交互に配信され、2026年4月22日の回から三崎氏が欠席、6月からは新設の「REAL VALUE / 溝口勇児」チャンネルとホリエモンチャンネルの交互配信になりました(東京スポーツ・2026年6月3日)。
各回の再生数は、番組全体で落ちています。初期20回(2024年12月〜2025年4月)は、ホリエモンチャンネルの回の中央値が140万回、三崎チャンネルの回が110万回でした。#21〜#64(2025年4月〜2026年4月)は54万回と61万回に下がり、ホリエモンチャンネル単独の#65〜#73は62万回、溝口チャンネルとの交互配信になった#74以降はホリエモンチャンネルの回が36万回、溝口チャンネルの回が35万回です。#46〜#88の39回で100万回以上だったのは3回(最高は300万回)で、初期のような450万回の回はありません。
再生数は2026年9月3日時点の累計なので、新しい回ほど蓄積期間が短く、右側の落ち込みには時間の差が含まれます。YouTubeの再生は公開後の数週間に集中するため、公開から1か月以上たった回どうしなら傾向は読める、というのが当社の判断です。その条件でも、#76〜#83(公開から1〜2か月)は23万〜59万回で、単独期#65〜#73の39万〜89万回より低い水準です。

配信先の大きさは、この落ち方に関係していません。交互配信期(2026年6月〜9月、#74〜#88)の各回の再生数は、ホリエモンチャンネル(登録者214万人)が中央値36万回、溝口勇児チャンネル(登録者2.7万人)が中央値35万回でした。登録者が80倍違うチャンネルで、同じ番組の同じ時期の回が、同じ数字です。

視聴者はチャンネルではなく、番組を追っています。
「登録者数の多いチャンネルに出れば見られる」という根拠は、少なくともこの番組では弱いということです。
2026年のまとめ
物差しは3つです。
| 指標 | 何を表すか | 読み方 |
|---|---|---|
| 登録者数 | 過去の蓄積 | 大きさの目安。次の伸びとは逆相関 |
| 1日視聴回数 | 今の勢い | 次の時点の視聴順位を最もよく予測した |
| 熱量(1日視聴÷登録者数) | 登録者の規模に対する視聴の濃さ | 次の伸びとの相関は弱い(+0.24)。参考指標。登録者50万人以上で読む |
登録者が行き渡った市場では、差がつくのはチャンネルの大きさではなく番組の勢いです。
その勢いは、1日視聴回数と各回の再生数で測れます。
次回は2027年3月、運営を終える新R25を除く7チャンネル(テレ東BIZを含む)の1日視聴と熱量を、同じ方法で測ります。楽待の熱量が1.29を保つか、PIVOTとNewsPicksの視聴が戻るか、TBS CROSS DIGが登録者100万人を超えたときに熱量がどこに落ち着くかが、見どころです。
関連記事:

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株式会社ガーオン

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株式会社ガーオン
参考文献・データの注記
- Social Blade Business API(取得日2026年9月3日):登録者・累計視聴の日次データ。2025年9月4日〜2026年9月3日を今回取得し、前回記事までの3年分(2022年12月29日〜2025年12月26日)と結合。テレ東BIZと新R25は、同APIのarchive(取得日2026年9月4日)で2023年9月7日〜2026年9月4日の3年分を取得。登録者は1万人単位の丸め値で、据え置き区間は均し処理、1日視聴は30日中央値の8倍超を異常値として除外
- 新R25チャンネル「新R25はメディア運営を終了します」(2026年9月4日公開):2026年9月でのメディア運営終了の発表。 https://www.youtube.com/watch?v=7tFXN1UACAQ
- YouTube公式プレイリスト「REAL VALUE本編全回まとめ」(2026年9月3日取得):再生数はYouTube表示の丸め値。古い回ほど累計期間が長い
- 東京スポーツ「『REAL VALUE』三崎優太氏の配信枠が"消滅" 溝口勇児氏の新チャンネルに移行」(2026年6月3日)。 www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/390557
- 谷原つかさ「ホリエモンでも中田敦彦でもない…若者の4人に1人が見ている政治経済系YouTubeチャンネルの名前」(プレジデントオンライン・2026年8月21日)。

ホリエモンでも中田敦彦でもない…若者の4人に1人が見ている政治経済系YouTubeチャンネルの名前
『フィードの中の民主主義 SNS時代の世論と情報の届き方』(朝日新書)の著者・谷原つかさ氏(立命館大学准教授)による、若年層の政治経済系YouTube視聴の調査。
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- 谷原つかさ『フィードの中の民主主義 SNS時代の世論と情報の届き方』(朝日新書)
- 当社の過去記事:経済YouTubeチャンネルの動向【2024年度最新版】(2024年3月31日)/経済YouTubeチャンネル2024最新動向(2024年9月28日)/経済YouTube戦国時代2025(2025年7月5日)/経済YouTube2025年総決算(2025年12月27日)
(注)登録者数はSocial Bladeが1万人単位に丸めた値で、月次純増や熱量の小数はその丸めの影響を受けます。順位相関はn=26の小さな標本で、傾向として読んでください。ホリエモンチャンネルの視聴に占めるREAL VALUEの割合は、本編の再生数と30日視聴から当社が推計した概算です。





